賢者の贈り物

みゆu

2009年12月25日 01:00

明日はクリスマスしかし、貧しい若夫婦には、プレゼントを買うお金がありません。それでもなんとかして「相手を喜ばせたい」と考えたふたりは、それぞれが相手に内緒で、自分が大切にしていた宝物を手放そうと決めます。

妻のデラは、ひざまである長く美しい髪を売って、夫のジムに「プラチナの時計鎖」を買いました。彼が大切にしている懐中時計には、鎖の変わりに古い革ひもがついており、たびたび不憫な思いをしていたことを知っていたからです

夕方、家に戻ったジムは、短く髪を切ったデラをみて呆然としました。なぜならジムは、大切にしていた懐中時計を売って、デラが以前からほしがっていた「宝石で縁取りされた髪飾り」を買ってきていたからです。

せっかくのプレゼントも、今のふたりには使うことができません。

しかし、夫からの贈り物を見たデラは涙をにじませながら「私の髪って、伸びるのがとっても早いのよ」と言います。
ジムはジムで微笑みながら「上等すぎてもったいないから、しばらくしまっておこう」と言います。

長く美しい髪と懐中時計という宝物を失ったふたりですが、実は、それとは比較にならないほどの宝物を受け取っているのです。






素敵なクリスマスを

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